LuaTeX-ja に乗り換えようか
長いこと、platex+dvipdfmx でソースからPDFを作っていたが、texlive をインストールしてから設定までの手順が煩雑だし、世の中の流れは luaTeX に変わりつつあるようなので、さきほど texlive 2019 をインストールしたのを契機に luaTeX-ja を試してみた。
なお、フロントエンドには KDE アプリの kile を使っているので、その設定の仕方を以下に示しておく。
kile のメニュー(Settings > Configure Kile ...)から設定ダイアログを出して、まず LuaLaTeX の設定。
texlive はインストールしただけで実行ファイルへのパスを通していないので、ここでそれを指定している(/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-linux/lualatex)。
つぎに、ViewPDF の設定というか確認。kile に搭載されている Document Viewer が選択されていればよい。
最後に、QuickBuild。当然、LuaLaTeX+ViewPDF を選ぶ。
TeX のソースのプリアンブル部は至って簡素で、普通の文書なら、
\documentclass{ltjsarticle}
また、PDF に埋め込む和文フォントにヒラギノを使うときは、
\usepackage[hiragino-pron]{luatexja-preset}
これだけでよい。
dvipdfmx で苦労したときのことを思うと隔世の感がある。
なお、ヒラギノ・フォントファイルは /usr/local/texlive/texmf-local/fonts の配下に適当なサブディレクトリを作って放り込み、mktexlsr を実行しておく。
LuaLaTeX コマンドの実行時に2つ Warning が出るが、特に問題はなさそうである。
platex+dvipdfmx と比べると処理時間は長くなるが、ストレスになるほどではない。
当面は、これで様子を見てみようと思う。